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  • 2010.04.07 Wednesday
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ポライトネスと英語教育

1部から4部までサラッと書いたつもりですが長くなったので、感想を表にもってこようと思います。

まず、英語教育における「国際理解」や「異文化理解」に関心があれば、一読の価値はあるでしょう。僕自身も、英語のポジティブ・ポライトネスは感覚的に理解していたけれど、この本で扱われているほどでは当然なかった。ポジティブ・ポライトネスを明示的に理解することは、大切だと思う。日本語での常識から抜け出せなければ、確かに海外に滞在する場合は厳しい。。

「英語教育にポジティブ・ポライトネス・ストラテジーを!!」という主張に異論はないのだが、現状としては受験英語が弊害になっているのかな〜と思う。いくら全体がコミュニケーションに流れているといえど、受験英語も根強いはず。後は教師が日本語と英語でのポライトネスの違いを明確に教えられるかどうかだね。いずれにせよ、戦略構想からの流れも考慮すると、この本のthesisは結構強いのではないかなと思う。対人関係への配慮は、英語だけでなく日本語でも大切で、英語のポジティブ・ポライトネスが日本語のコミュニケーションでも役に立つ事も十二分にありえることだ。

ということで、「言語教育」について更なる理解が必要だな〜と感じています。今、国語教科書の思想という本を読んでいるんだけど、あーまでもイデオロギー性たっぷりの教科書で勉強させられていたんだな〜と思うと、ちょっと怖いです。その内容は後ほど。



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変容する英語

評価:
---
世界思想社
¥ 2,100
(2005-07)
菅山謙正 編(2005)『変容する英語』を書評してみます。

スイスの言語学者ソシュール(Ferdinand de Saussure)の、『物事はすべて時とともに変化する。言葉とてこの普遍的な原則はまぬがれない。』(p6)という言葉で始まるこの本は、タイトル通り英語の変化を後述の6つの章で扱っている。それぞれトピックが大きく異なるので、主張については別々に見るべきだろう。本全体としては、興味あるもののみを読むだけで十分だと思う。初心者の自分にとって、最後の方にまとまっている用語解説は有難かった。コーパスや専門的な文法用語など新しく知るものも多かった。

コーパスとはラテン語で「人あるいは動物の体」を意味する。(p7)コーパスは言語研究には言葉のありのままの姿が必要ということで、スパコンの発達と共にできた言葉のアーカイブだ。その代表格はBNC(British National Corpus)やWorldbanksOnlineだそうで、前者は1億語(書きことば90%、話しことば10%)で、後者は5700万語で、12のサブコーパス(新聞、話しことば等)に分かれているようだ。WorldbanksOnlineは5億語収録のBOE(Bank of English)を母体としているとのこと・・・(イングランド銀行を意識してそうw)

ここからは章ごとにみていく。


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日本の英語教育 (岩波新書)

評価:
山田 雄一郎
岩波書店
¥ 777
(2005-04)
書評してみます、山田雄一郎の『日本の英語教育』。(2008/02/20更新)

まず全体的な感想としては、日本の英語教育の政治的な問題に関して、非常に良質なイントロダクション本だと思います。裏を返すと、この本にオリジナリティーのあるアイディアがあるかというとそうでもなさそう。これまで語られたトピック(英語教育史、英語帝国主義、国際語としての英語(EIL)、言語政策)を終始客観的に理路整然とまとめ、それらを踏まえて著者の主張が明確に示されたイントロダクション本として、英語教育に関心のある大学生、中高生、社会人などが読むと良い本だと思います。ただ、参考文献リストがないのが残念・・・。

著者の主張は大きく2つ、終章にてまとめられている。

「戦略構想」や「小学校英語」という「政策」を動かしているのは、論理というよりも気分であり、漠然とした焦りである。これらの「政策」は、極論すれば、日本人と英語を何が何でも結びつけようとするものである。そこでは、「なぜ?」がいつも先送りされている。そして、「なぜ?」が無いということは、「どこへ?」も無いということである。(p220)

外国語教育政策においてもっとも大切なことは、それによって「どのような日本人を育てるのか」という理念である。その点から言えば、いまの英語教育は理想を見失っている。場当たり的な方法だけが、右往左往を繰り返している。(p221)

1点目については至極最もで異論はない。戦略構想を批判するに当たっての出発点がこれでしょう。

2点目については、アンチ・ナショナリストの自分としてはやや賛同しかねるところもあるが、文科省が推し進めることができる一つの政策モデルであることは明白でしょう。



P.S. 自分自身、「戦略構想」はすべて読んだものの、「英語指導方法等改善の推進に関する懇談会」と「行動計画」はまだ読んでいないので、書きリンクをリマインダとしておきたい。

「英語指導方法等改善の推進に関する懇談会」(2001)
「英語が使える日本人の育成のための戦略構想」(2002)
「英語が使える日本人の育成のための行動計画」(2003)


その政府がもっと考慮すべきことは、山田雄一郎いわく、

・あなたにとって、英語は本当に必要ですか?
・なぜ必要だと思いますか、あるいはなぜ必要でないと思いますか?
・どんな英語をどのレベルまで学べばよいと思いますか?
・あなたは、英語を身につけて何をしようとしていますか?
・英語以外の外国語は、どのように考えますか?
・英語が世界の共通語になることには、どんな長所があると思いますか?
・また、それには、どんな短所があると思いますか?


ということについて問うことこそが、「外国語教育を通して育てる日本人」という観点で重要であると述べている。同様の事項を政府だけではなく教師側も熟考する必要があるだろう。



本当は細かいノートもつけていこうかなと思っていたのだが、昨日書いた2章までの記録が消えたので、やめます。まあ、一生手にできない本じゃあるまいし、むしろ細かいノートをつける方が非効率だなとやってて思っていました。まあ、買うか買わないかは後で決めるとして、目次が充実しているのでそれさえコピーとっとけば十分ということでやめます。

初めての取り組みなので試行錯誤です。今後は、一冊丸ごと読むのは内容がど真ん中ストライクな時で、著者が章ごとに違うものはそれぞれ別にエントリーしようとか、興味のない章も多く含む本は一人の著者の本から自分の興味のあるところだけ(又は本の中核、最初と最後だけ)読む部分読みだけをするとか、色々考えています。このような方法で25冊くらいは4月までに読めたらいいな。ブログのエントリーもなるべく読んだものすべてをあっさりまとめたいですね。


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